戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)

■原則1:自分が最終的に受け取る利益(結果)は、自分の戦略行動のみならず他人の戦略行動にも依存することを認識し、自分と相手の戦略の組み合わせを評価する。(P25)


■原則2:自分の行動を決める際には、まず相手の行動をさまざまに予想し、それに対してその自分の行動が適切かどうかを判断する。(P27)


■原則3:もしある戦略が、どのように予想された相手の戦略に対しても、自分のほかの戦略よりもすぐれているならば、その戦略を選択すべきである。(P28)


■原則4:相手の戦略を予測するためには、可能な戦略の組み早稲から得られる相手の利益を、相手の立場で評価し考察するべきである。(P30)


■原則5:相手の戦略を自分の都合の良いように予測せず、相手は自分の行動に対して最善を尽くすと予想し、その予想のもとで自分も最善を尽くすことを考える。お互いに予測される行動に対する最善の行動をとるような状態を戦略の均衡状態という。(P32)


■原則6:相手より先に自分の行動を決定できるとき、自分のそれぞれの行動に対し、それを見た相手がどのように反応するか、相手の利害を考えることによって先読みして、現在の戦略の選択をすべきである。(P36)


■原則7:自分がある特定の行動をとることを相手に確約(コミット)することができれば、より有利な結果を自分に導くことができる。行動の確約のためには、見掛けは不利な戦略をとることが確約を信頼できるものとするために有効なこともある。(p40)


■原則8:戦略的関係にある主体が、お互いが何をどれだけ知っているのか、またしっていることをどれだけ知っているか、など、お互いの情報の構造を把握することが重要である。(P42)


■原則9:相手の利益を考え先読みすることにより、戦略的リスクを軽減できる。(P51)


■原則10:勝ち負けが問題になる戦略的環境では、相手の戦略の中に絶対に有利な戦略や不利な戦略を生み出さないように、みずから戦略的リスクを作り出すべきである。(P55)


○じっくり読書中。メモとして。