角餅・丸餅分岐ラインがバカ・アホ分岐ラインとほぼ重なる!

その昔、関西で有名な『探偵ナイトスクープ』で全国バカ・アホ分布図という発明があった。これは大変興味深いもので、バカとアホはどこを境にわかれるのかを調べあげたものだ。


http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7779/ahobaka.html


それに匹敵するような、お雑煮をめぐる分布図を本日発見。
じっくり見ていると、何となく、「あれ?バカ・アホと重なるなぁ」と直感。
比較してみると面白いことがわかった。


日本のお正月〜お雑煮をめぐる物語〜


角餅・丸餅分岐ラインがバカ・アホ分岐ラインとほぼ重なり、さらに、なんとアホ分布領域と白味噌仕立の丸餅を煮るエリアが一致しているではないか!!(ちなみにアホバカ境界線は岐阜県不破郡関ヶ原町大字関ヶ原西今津だ)


http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0718.html


かくして、言語領域と文化領域は密接に関係してて、
行政区ではなく、文化ラインでエリア設定を再定義した方が良いのでは・・・
なんて思った、今日のプチ発見でした。

IDEA HACKS!2.0登場

IDEA HACKS!2.0

IDEA HACKS!2.0


2006年にIDEA HACKS!を出版してから早いもんで5年が経ち、
僕らを取り巻く環境が著しく変化しました。


IDEA HACKS!もヴァージョンアップしなければならない、
ということで、12月9日に2.0として全国の書店にお目見えします。


今回、小山と僕の根底にあったテーマは「豊かさとは何か?」
ということでした。「仕事の効率」は1.0で卒業です。
むしろ、仕事が豊かになるとは、人生が豊かになるとはどういうことなのか、
そこを意識して、ハックに変換していきました。


ご興味のある方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。


表紙は「バケツに貯まる水」で目立ちます。
今回も装幀は石間淳さんです。

出逢いの大学カンファレンスに参加しました

出逢いの大学カンファレンス(チャリティーイベント)に参加しました。

11人の登壇者の内容は。。。

小山龍介が「未来の居場所」について話したのを皮切りに、
小倉広さんが「リーダーシップ」、小室淑恵さんが「ワークライフバランス」、
山田真哉さんが「平清盛と貨幣」について話をして、1部が終了。


第2部はジョン・キムさんが「媚びない人生」を送るための言葉、
豊田圭一さんが「すぐやるリーダーシップ」、
私が「フィールドワークとアイデア」について、
そして、和田裕美さんが「本番力」を、まさに即興で感動のお話。


第3部は今話題の「フェイスブック」について熊坂仁美さん、
次いで内藤忍さんが「投資」についてのお話、そしてシンガリ
千葉学長の「人脈術」で締めるという、もう盛りだくさんの内容でした。


一人15分のプレゼンテーションですが、みんな分野が違うので、
それぞれ勉強になることが多く、とても良い場だったなと思います。


出逢いの大学だけに、二次会の参加者も多く、参加者それぞれが出逢いの場に
参加できた、未来へつながる一日でした。


追伸:はてな近藤淳也さんが京都から参加。色々お話しできたのが思いがけないうれしい出来事でした。

出逢いの大学 カンファレンス に登壇します

出逢いの大学のカンファレンスが7月24日に大手町のサンケイホールで行われます。

僕はアイデアについて語る予定。

興味のある方は、ぜひ、こちらをチェックしてください!

http://misokatsu.main.jp/deai/index.html

就職活動と自己表現

 わたしは、毎年、エンタテインメント業界に就職したい大学三年生向けに講演を行っている。今年は東京、名古屋、福岡と三ヵ所でお話をさせていただいた。本来、就職活動における業界研究という観点からすれば、業務内容や業界のトレンドを話すのが筋かもしれない。しかし、わたしはそのような話を一切しない。その代わりに新入社員研修で話す「講義」を行う。「アーティスト(歌手)のブランディング」についての講義だ。ブランディングとは、アーティストの資質や能力を見極め、時代のトレンドやターゲットのニーズにうまくフィットさせることで、その人自体の価値を高める技術である。
 これには二つの意図がある。
 ひとつは「ブランディングの方法論」を授けることで、就職活動中、自分を魅力的に見せるヒントにしてもらいたいという思いだ。アーティストのブランディングの構造や具体的な事例を見てもらうことで、一度客観的に自己分析するきっかけを与えたい気持ちもある。
 もうひとつは、エンタテインメント業界にくる人材が持っていなければならない必須要素を理解してもらうことだ。それは表現を生む「苦しみ」を体験しているか。これを知っている人でないと、アーティストの気持ちを理解できない。彼らは日々、楽曲づくりや表現について悩んでいる。そこに何の配慮もなく、ビジネスライクに「次の楽曲をいつまでにお願いします」では、嫌われるのは目に見えているのだ。エンタメ業界で活躍する人材には、アーティストと生みの苦しみを共有しつつも、うまくビジネスにつなげる器用さが求められる。そこで、わたしは次のような質問をする。
「これまでの人生で表現活動をしてきたことのある人、手を挙げてください。表現は音楽に限ったことではありません。文章を書くことも話すことも表現に入れます」
 がっかりする。たいてい挙手するのは参加者の一割程度だ。
 彼らは大学でたくさんレポートを書いているはずだし、サークルで後輩に話をする機会もあると思う。しかし、それを自己表現だとほとんど認識していない。
 何故、わたしがここまで表現ということにこだわるのか。それは表現こそ、その人自身のブランディング(つまり、人の価値創造)につながる手段だ、と考えるからである。
 多くの人は、価値は自分の内部にあると勘違いしている。自分の得意分野や資格の所有が価値だと考える。しかし、考えてみてほしいのは、価値とは他者に評価されて、はじめて価値たりえるということだ。得意分野も相手のニーズと合わさって、はじめて価値が発生する。極端な言い方をすれば、価値は自分の外側にある。表現活動を通じて、わたしとあなたの間に生まれるもの、と言い換えられるかもしれない。
 ここで、表現を「アウトプット」と言い換えてみよう。これは社会人も同じだ。社会人で評価されるのは、アウトプットとして見える部分であり、それが会社の利益(成果)に結実したときであろう。価値を生み出す優れた表現、アウトプットこそ、未来を切り開く原動力だということ。それは人も物も本質的なところでは変わらないのである。
 このたび講談社現代新書から『アイデアを形にして伝える技術』を刊行した。この本の中心となるテーマは「アイデアが恒常的に湧き出てくるエコ・システムの提案」だが、インプットの技術だけでなく、アウトプット構築まで、若手社会人が身に着けておくべきノウハウをすべて網羅している。わたしとしては、大学生も読者として想定し、なるべくわかりやすく書いたつもりだ。アウトプットの技法に興味があれば、手に取って見ていただきたい。
 
 話を講演会に戻そう。わたしは、いつも最後に、就職活動のもう一つの戦略を話す。それは転職を視野に入れた長期就職戦略だ。
 大学生の間には、就職活動で一流企業に入れないと負け組だというような雰囲気がある。これは間違っている。会社は入社することが目的ではない。人生を豊かに過ごすための一つの手段に過ぎない。しかも、はじめての就職活動で今後の人生が決まってしまうようなことはない。何になりたいのか。それにこだわり、一流企業でなくても、それに近づく基礎トレーニングに最適な企業はどこかを探せ。そう考えると選択肢はたくさんある。まずはそこで力を蓄えて、転職すればいい。「わたしを見ろ。三回も転職しているぞ」というと、大学生は晴れ晴れした顔をする。
 そろそろ、ブランド所有からブランド存在へ、本質転換しようではないか。要は一流企業のブランドをまとうことが目的ではないのだ。会社は自分がブランドになるための手段なのである。そう考えれば、長い眼で見て、ゆっくり準備をすればいい。ただ、なりたいものへの「こだわり」は一生捨ててはいけない。
 わたしは、若者たちを全面的に応援したい。自らを表現し、少しでも社会と関わり、価値を蓄積していく若者を育てることが、日本の未来を明るくすることだ、と考えているからである。

(はらじり・じゅんいち マーケティング・プランナー)

読書人の雑誌『本』2011年5月号より転記

本書は大きくインプット篇とアウトプット篇に分かれます。

まず、インプット篇から行きます。今回の著書の1つのウリはフィールドワークについて言及している点です。1章分さいています。

フィールドワークについては、多くの本がありますが、社会活動的なフィールドワークではなくて、ビジネスマンが実践できるフィールドワークを中心に描きました。そうでないと、かなり学術的になってしまうからです。その意味で、僕の経験を交えて書かれているの、マーケティングの要素も盛り込まれています。

情報の質的パワーからすると、メディアを介した情報(2次情報)よりも現場情報(1次情報)の方が強く、人を惹き付けます。やはり、現場でなければ持ち得ない真実に触れるからだと思います。師匠の中村先生は「真実は、自分の眼で見て、確かめたもののみ」と言い切るくらいです。その意味で、やはり現場を踏まえたリアリティを追究することがインプットで重要なのだということです。

内容は本書で読んでもらうとして、ここでフィールドワークの「三種の神器」を紹介したいとおもいます。


iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術

iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術

(1)何と言っても、iPhoneをはじめとするスマートフォンでしょう。
これさえあれば、現場に迷わずいけ、さらにメモもあり、写真も撮れ、すぐにウェブにアップできます。ボイスレコーダーもついていて、簡易調査であれば、これだけで済みます。


(2)一眼レフのデジタルカメラです。ぼくはルミックスのGF1を使っています。今の一眼ってすごいですね。動画もきれいに撮れます。GF1は動画の質がずば抜けていいので、購入しました。コンパクトで持ち運びも大変便利です。なぜ、一眼レフにこだわるかというと、企画書をつくる時、いちいち言葉で説明するよりも1枚の写真で具体的にイメージできることがからで、今後は写真や映像を多様した「ビジュアル・コミュニケーション」が主流になることは間違いありませんから、ぼくはもしデジカメを購入される方がいたら、一眼レフを投資だと思って買うべきだと思います。


Caderno Clássico, Preto, Capa Dura, Sem Pauta, Tamanho Bolso (Classic Notebooks)

Caderno Clássico, Preto, Capa Dura, Sem Pauta, Tamanho Bolso (Classic Notebooks)

(3)モレスキンのポケットノートです。これは表紙が固く、持ち運びが大変便利です。リサーチの時、メモはアナログがどうしても便利ですから、こちらのノートに書いて、必要情報をクラウド上のDBに置くようにしています。


フィールドワークの本に関しては、たくさん出版されていますが、参考になるのは、以下の本です。


エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する

エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する

教科書的な本。概念から実行、まとめまですべて1冊に集約されている良書。
辺境学ノート

辺境学ノート

鶴見良行先生の生のフィールドノート。着眼点とノートの取り方のケース。
フィールドワークの新技法

フィールドワークの新技法

こちらも教科書。ここの研究者のフィールドワークでの留意点が細やか。


参考にしてみてくださいね。

追伸:大学生の頃、高瀬川のはじまりから淀川までを歩いて調べたことがあって、そのなごりでちょっと学生時代を辿ったブログがこちら(http://d.hatena.ne.jp/Juichi_Harajiri/20080706