『資本論』をどう読むか?

大学での講義最終日。ゆっくりと琵琶湖疏水沿いをあるく。


ふっと、カール・マルクスの『資本論』をブランド論として読んでみようと
思った。特に「商品」の構造分析から価値形態論の終わりのあたり、そして
疎外について・・・。これはすべてブランド論の構造に見立てると面白いはず。

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)


京都の紅葉は終盤。ひらひらと落ち葉が降ってくる。
最後に華を咲かせて、枝だけになりつつある木々が「こうなる前にがんばれよ」
と語りかけてきた。


疎水沿いのベンチで一息。


さて、大学院生の修士論文のプレゼンを聞き、さらにいいものにするための
議論を2講義連続で行う。学生は迷いつつ、もがいている。
(*こんな記事発見。ご参考まで。「修士論文の構成」)


(土曜日のキャンパスは意外と静かで気持ちいい)


僕はもがく彼らにちょっとだけコツと勇気をあげるのが役割。
小さな気付きをすべて話す。良い〆だったな。


講義後、JICAの学生たちのカンファレンス
“How to overcome structural corruption in daily practice”に参加。


経済学研究科長の大林稔先生とゲストスピーカーの廣野良吉先生と夕食をご一緒する。
廣野先生は成蹊大学で教鞭をとられ、その間UNDPの政策局長をはじめ、国際機関で
の様々なキャリアをご経験された重鎮。


お話が面白すぎて、怖い(笑)。80歳近いにも関わらず、前日はタイでお仕事があり、
午前中は東京で講演され、午後に京都に来てカンファレンスに参加されたとのこと。


そのエネルギーの強さは驚愕である。


帰りの新幹線で、爆睡。ぼくはまだまだ廣野先生の足元にも及ばないなぁ・・・。