鶴見良行先生の『アジアの歩きかた』(ちくま文庫)を読んでいたら、
鶴見先生が小学生に「バナナと日本人」の授業をされている章があった。

アジアの歩きかた (ちくま文庫)

アジアの歩きかた (ちくま文庫)

この授業は小学校教諭の鳥山敏子さんという教師の方が主宰されており、
ご健在なのか、ウィキッてみた。

鳥山 敏子(とりやま としこ、1941年 - )は、日本の教育者。広島県生まれ、その後、香川県に移り住み、香川大学を卒業。東京の青梅市で初めて小学校の教員になる。

1980年、中野区立桃園第二小学校で4年生を対象に行った「ニワトリを殺して食べる授業」は、その後の屠畜体験学習のさきがけとなった。次いで行われた「ブタ一頭丸ごと食べる」、こころをからだで表現する「みんなが孫悟空」などの革新的な授業実践で知られている。その授業のドキュメントは、小泉修吉主催の「グループ現代」が、記録映画として製作している。テレビ朝日の『ニュースステーション』でも、「ブタ一頭丸ごと食べる」授業が紹介されて、その知名度が更に広がった。

その後、宮沢賢治の教師としての実践の掘り起こし研究などを経て、宮沢賢治に傾倒。宮沢賢治の花巻農学校時代の教え子だった老人たちに聞き取り取材をした、『先生はほほ〜っと宙に舞った - 写真集 宮澤賢治の教え子たち』は、鳥山の実践姿勢を示す資料としても、宮沢賢治の思想研究史料としても貴重。

1994年、教職を辞して、「賢治の学校」を主宰。こころとからだの癒しセミナー活動を続けている。2001年4月から再び教壇に立っている。この「賢治の学校」は鳥山が共感しているルドルフ・シュタイナーのいわゆるシュタイナー教育を取り入れており、教師のほとんどがドイツのシュタイナー学校と提携した教員養成コースで学んでいる。


非常に興味深い数々の授業をされており、
妻夫木くんの『ブタがいた教室』の原作を書かれた黒田先生が
影響を受けた教育者だったらしい・・・。むむむっ。つながった。

○原作『豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日』

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

○リアルな映像はコレ。

教育学的な観点から、民際を語ることが出来るのは、鳥山さんの
ような方なのではないか・・・という直感があったので、メモッおく。

○娘の一言:「お父さん、いただきます!って挨拶は、
            命をいただきますってことなんだよ!」