文章の背景に流れるリズムについて
三木成夫さんの名著『胎児の世界』。
- 作者: 三木成夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1983/05/23
- メディア: 新書
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三木さんのお弟子さんの布施英利さんは
「この本を書いていたとき、三木先生はバッハの無伴奏チェロを聴いていた」
と新潮社の『考える人』でおっしゃっていました。
この点について、大変面白いのは、松岡正剛さんが三木さんの
『胎児の世界』を書評しているなかで次のような発言をしている点です。
本書は胎児が刻々とかたちを変えて、1億年の生命の歴史を再現していくことを詳細に追っている。そしてそのつど、解剖学の成果と形態学の推理が第一ヴァイオリンのごとくに奏でられていく。その曲想の演奏がすばらしい。
ここで松岡さんが文章から「リズム」を感じ取っている点が素晴しい
のですが、逆に言えば、文章にはリズムを奏でることができるのだということ。
そして、文章を書くときには、リズムが必要なのだということです。
で、私が『READING HACKS!』を書いている間、ずっと流してた曲が
Radioheadなんです。実は。
ということで、読者の皆様。
僕の文章にはRadioheadが流れているかどうか・・・自信がないんですが、
Radioheadを聴きながら、『READING HACKS!』を読んでみてください。
その感覚が、実は僕が執筆時に感じていたものです。