アルケミスト

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

○夢・前兆・宇宙


■「夢見ることをやめてはいけないよ」と年老いた王様は言っていた。「前兆に従ってゆきなさい」
 「おまえが何かを欲する時、宇宙全体が協力しておまえを助けてくれるよ」(P74)

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○眼に見えないメッセージ


■「誰もが理解できたのに、今はもう忘れてしまった『宇宙のことば』があるんだ。僕はその『宇宙のことば』を探しているんだよ」(P83)


■「彼のやり方は僕とは同じではなく、僕のやり方は、彼のやり方と同じではない。でも僕たちは二人とも、自分の運命を探求しているのだ」(P100)


■人々は絵や言葉に気をとられて、「大いなることば」のことを忘れてしまうのがおちだった。(P104)


■彼女の黒い瞳を見つめ、彼女のくちびるが笑おうか、黙っていようか迷ってるのを見た時、彼は世界中で話されていることばの最も重要な部分-地球上のすべての人が心で理解できることば-を学んだのだった。それは愛だった。それは人類よりももっと古く、砂漠よりももっと昔からあるものだった。(P110)


■らくだ使いは少年の言っていることを理解した。地球上のすべてのことは、すべてのものの歴史を表すことができると、彼は知っていた。本のページのどこを開いても、人の手のひらを見ても、一枚のカードをあけても、鳥の飛ぶのを見ても・・・・・そこで観察されたものが何であろうと、人はその瞬間、自分の体験しているものとの関連性を見つけることができる。実際には、そうしたことそれ自体が、何かを明らかにしているというわけではなかった。人々は自分のまわりに起こっていることを見て、「大いなる魂」とつながる方法を見つけ出すことができるということなのだ。(P120)