人生って辛いだろう・・・

映画“THIS IS IT”はダンサーのMJに対するメッセージではじまりますよね。


そして最後のダンサーが「人生って辛いだろう。だから、自分の生きる意味を
見つけようとしていたんだ。これ(ライブ)がそれだ。(=THIS IS IT)」
と言って、あの感動的な映画がはじまります。


たぶん、みんな人生って辛いことだと思うんです。特にこんな時代じゃないですか。


生きる意味。それを仕事で見出せる人は、優秀な人で、
多くの人は、いろいろなところに複線を張って生きているんだと思うんです。


でも、学生には大学に居る時に「生きる意味=ライフワーク」を見つけて
卒業してほしいな。そしてね、少なくともライフワークが見つからなくても、
ライフワークを探究しつづける習慣を身につけること。
それを大学で、あるいは大学院で探究するスタイルをはじめられれば、
働いていたとしても研究しつづけてほしいんです。


それは少なくとも、仕事の辛さを和らげる、あるいはドライブをかけるエナジー
なってくれるかもしれませんからね。


研究や探究なんてものは、急に形にするものではないんです。
ゆっくりと自分の「生きる」と寄り添いながら、発酵していくもんです。
だから、その楽しみがライフワークなんじゃないかと思います。
肩の力を抜いて、自分が生きる意味を探究し続けるってことを、
何とか、大学生に伝えたいな。


そういう授業を、4月から行われる龍谷大学大学院でお話していこうと思います。
“研究技法”というタイトルですが、知的研究技法って自分では呼んでいて、
それを“知究技(ちきゅうぎ)”と命名しました。


大学生諸君。人生は辛いだろう。だから、僕はちょっとだけ先を見据えて、
あなたたちに社会人でも通じる技術と方法を徹底的に教えるぞ。


がんばっていこうぜ。こんな日本だけど。みんなで変えていけたらいいな。


原尻淳一 拝