財テク本ではありません!

チャウ子さんのブログに取り上げられました。

今回ご紹介するのは
「30過ぎたら利息で暮らせ!」
原尻淳一著
講談社刊です


このタイトルを初めて見たら、
財テク本かと思いませんか?
私は思いました。

しかし、本書は財テク本ではありません。
本書のテーマは「会社内個人」です。
「会社内個人」とは「会社にいながら、
外でも自分の名前で仕事ができ、稼げる人」のこと。

つまり会社をバックに仕事してない人ですね。
肩書など気にせず。

本書は小説仕立てになっています。
清涼飲料メーカーに勤める入社3年目の深田が
営業からマーケティング部に人事異動するところから
物語は始まります。

マーケティングの知識が全くなかった深田は
外部のマーケティングセミナーに通い、
そこで藤井という講師に出会い運命が動き出します。

藤井の理論に共感を覚えた深田は
藤井に自分の師匠になってほしいと頼み込み‥と
ストーリーは続きます。

本書が巧みなところは
「会社内個人」をテーマにした内容でありながら、
マーケティングの基礎的な知識も織り込まれていることです。

それプラス「Key Point」というコラム欄には
ちょっとしたヒントが語られています。

私がなるほどと思ったのは
「会社のDNAに注意する」というコラム。

深田は転職をすることになるのですが、
このコラムでは「入社後1年は周りをよく観察し、
企業の体質を観察せよ」という貴重なアドバイスがあります。
性急に物事を推し進めようとして失敗した人を見たことがあるので、
このコラムはなかなか的を得ているなあと。

内容に関しては言うことなし!なのですが、
私はタイトルはちょっと惜しい気がしました。
タイトルに関しての
著者の原尻さんの想いはよくわかりましたが。


チャウ子さん、ありがとうございます!!!


確かに「タイトル」。本屋さんでもマネーコーナーに並べられている
ことがあり、困っているのですが、読者の方には高評価をいただいているようで
そのことの方が嬉しいです。