実は「最後のイメージがクリアに見える人ほど天才なのではないか」、
という仮説を持っている。

これは先日の「天才の構想力」の続きになるのだけれど、
浦沢直樹さんと茂木健一郎さんの対談を聴きに行った時、
浦沢さんは例えば、『20世紀少年』で最後の絵がパッと浮かんで、
そこに行きつくまでに数年かかる、とおっしゃった。


ゴールが明確に決まる。そこから天才の構想力が起動するのだ


東京大学の物理学の准教授をしている池上高志さんもワタリウム美術館
で行われた南方熊楠の講演会で、南方の天才性はそこに粘菌がいると
わかっていることだ、すでに答えが見えているってことが天才性だと
発言していた。

動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ

動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ

万能の天才、レオナルド・ダ・ビンチも「まず、最後を考えよ」という。
最後をイメージしてから、そこにたどり着くまでをマネージせよ、と。

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)

それがダビンチのメッセージなのだとすれば、
僕が課題としなけばならないのは、

(1)最後をイメージする「イメージ力」の強化
(2)それまでの過程を現実的なものにする「プランニング力」の強化

この二つを意識して、仕事に取り組まなければならないと思う。

とはいえ、まずは自分自身の最後のイメージを考えることから
はじめることにしよう。