昔々の感覚
龍谷大学の社会学研究所の共同研究会に参加するため
新幹線で京都へ。
研究会は13:00からなので、その前に高瀬川沿いを歩く。
三条木屋町からズンズン歩く。そこから、角倉了以の
別邸跡の日本銀行とがんこ寿司の横を通り、
ホテルフジタ京都の横からみそそぎ川に下りる。
○鴨川の水流からみそそぎ川へ
そのみそそぎ川が実は半分に分かれ、左の水流が高瀬川となる。
○ここが高瀬川のはじまり
懐かしい・・・。大学時代、何回この電車に乗ったか解らない。
一つ一つの駅に思い出がある。
話し始めたらきりがない。
深草駅で下車し、大学の教員校舎へ。
久しぶりに研究者の方々と議論。学問と当時者性の議論では、
立場の違いからか、議論がかみ合わない。かたや客観性を重んじ、
現場を冷静に分析する研究者と、ひとつの信念に基づいて
リーダーシップを発揮しながら、現場を変えていく実務者では、
スタンスが違う。
しかし、本当に出来る研究者は現場と関係を育みながら、頑強な
理論や分析をしていくし、逆に真に現場を動かす実務者は、周囲
を冷静に分析しながら的確に指示を出していく点で研究者の眼を
持つ。「熱い心に、冷静な眼」を持つことは、優れた人物が持つ
共通項であり、「熱い心は実務者」、「冷静な眼は研究者」という
単純な役割分担では済まされない事実がある。そこをスパッと
きられてしまうとしらけてくる。
研究会終了後、先生と音楽や今後のカリキュラムにまで議論が及ぶ。
その後、おいしいイタリアンを食べようという話になり、
三条高倉まで移動。
僕がいた頃とは違い、先斗町は飲み屋が多くなり、木屋町は風俗が
多くなっているらしい。さらに、高倉通から烏丸通付近はオシャレな
レストランが出来ている。
話は尽きないけれど、最終の新幹線で東京へ。
一日だけ、昔の感覚にタイムスリップした休日だった。