我昔思う、故に今の我あり

早朝からアーティストのPV撮影に立ち会う。


朝8時の駅は、なんとも人でごった返している。


新鮮だったのは、学生ちゃんが多いことだった。


嗚呼、高校生カップルの何ともウイウイしいこと。


東武伊勢崎線のせんげん台で降り、タクシーに乗って
撮影場所の大学を目指す。


大学のキャンパスはとても小さくて、現在では合宿に
活用されているだけのようだが、70年代の雰囲気がそのまま
残っている。


到着したとき撮影は既に開始されており、ボーカルの子は
2月の寒い中、ワンピース一枚で撮影をしている。過酷な、
まるで罰ゲームのような寒さのなか、嫌な顔ひとつせず、
がんばっていた。


撮影の途中で、アーティストや監督に挨拶して、会社へ。


立て続けに「打ち合わせ」が3本。


がぁぁ。


さらに資料づくりで、部下に指南。でも、これは至難となる。
はじめて何かをはじめる時は、先入観を捨てて、まずはその
分野の方法に素直に眼を向けるべきである。


優等生ほど、これができない。


でも、思い返してみると、自分もそういう風に先輩に見られて
しごかれていたのだな。


我昔思う、故に今の我あり。昔の蓄積があって、今の僕がある。


感謝、感謝。