茂木健一郎 × 浦沢直樹 漫画の神様はどこにいる?メモ

茂木健一郎 × 浦沢直樹 漫画の神様はどこにいる? 2007/06/01

 ネーム(映画で言う絵コンテ)を描く2日間は苦闘する
 その時期は不機嫌になる(近寄りがたい)。真剣につくるとそうなっちゃう
 複線が多い=夢の構造 と似ている
ニーチェ(悪夢のような感覚)
 音楽 脳のなかで音楽がなっている いろいろなものが鳴っている
 ネームのほうが感情がこもっている=スピードが出る(人に見せるクオリティは違う=音楽で言うとアレンジ
 無意識の運動を追いかける?
 構図・演技を書き留めている=絵を描いている実感はない 自分が介在している自覚がない
 モードを切り替えるのが嫌 新人の頃は境がファジー
 スイッチを直ぐ切り替えられる
 分業することをすべて1人でやる作業
 先にイメージがある そこに到達する作業
 受け取り側が「神」をつくる=完全だと思ってしまう
 送り手はそこまで思っていない=本人はまだまだ
 受け手の勘違いがはじまる
 長崎氏と話し合う けんかもする お互いがネタを持ってきて叩き合い 第3案の浮上
 複雑なネームの理由:夢の得体の知れなさ?
 少年時代の記憶を手繰り寄せている 隠し味 
 手塚漫画 第一次黄金期 もっとロマンチックだった 距離感も 
 オブラートの剥がし方 YAWARA 甘めのオブラート 
 心根は変わっていない どういうオブラートに包まれるか
 多産 クオリティの高さが一定 雑なことをしないようにしようと思っているだけ
 読者は悪夢を求めている よい作品ほど
 ヨナのコンプレックス 適当なところでリミッターをかけておく 生理的な限界を超える
 最終的には理性が判断している 
 MONSTERの最終回 亡霊のような顔 ボロボロ 悪い浦沢=はじまりがゆっくり
 浅い眠り テレビの音が聞こえている 2日間同じことを考えている 1時間くらい寝ると閃く
 脳を改造する 人格改造 集中させる
 史上最強のものをつくらないとダメ という人(黒浦沢)がいる
 マルペンで全部描いちゃう (ライブで絵を描く)
 人間をどう見ているのか 得体の知れない人が多い
 係わり合い=化学反応=ユーモア 遠くで全体を見ている 生きている人の営み
 下品 くだらない を追求する 面白がる 人間のいいところ 
 マジな、がちんこにシフトしすぎ 
 最初の漫画のモチベーション(おおらかで楽しいもの)=夢のエンタテインメントにつなげてみる
 もっとロマンチックな楽しいものにしたい
 今、手塚先生生きていたらどう描くのか 
 全体を見ることが難しい時代 みんなピンクレディをしっていた ターゲット毎になりすぎ
 皆が少年マガジンを読んでいた
 クリエイターは自分を隠蔽する



 作品と構想 不器用なキャラクターの動きがドラマ化する
 キャラクター描写 リアリティのある人物づくり 日常的にあら捜しをする つっこみをする 四六時中突っ込みをしている クラス会=あいつ誰? から始まった
 悪女の描写が少ない 女性は難しい 
 ノンフィクションのほうが多い、面白い 実在の人物は相当ある 坂本竜馬を描くと変な竜馬になるかも
 手塚先生の結末が消化不良なのは、仕事量が尋常じゃないから 人間業ではない いまの仕事のペースでやったらいいものは描いていたはず
 自分が好きなものを描いているか 好きな絵を描いていない 杉村シンイチ 元秀康 タンタン 趣味として好きな絵
 一見ビートルズに影響を受けているけれど、違うものをつくる
 選択重視点 はやく書かないと他の人に書かれてしまう 恐怖感 車輪がまわっているのが止まってしまうとやらなくなってしまう
 モードの切り替え方 若い頃は霧の中にいる 集中=霧が晴れる 何度もやっているうちにできるようになった 切り替わったときの感情 はじめは気が散っている グラデーション 仕事は猶予がない ガチャンと変わる トレーニングをすると変わる 筋トレしろ あなた自身を否定しているわけではない 
マスターキートンは生きているのか? 頭の中で生きている 続編作れる うらやましいでしょう?
 出てくるものはすべて自分 理解できるというのは自分の分身である
 魂の危機 平穏じゃない状態をつくる 事件に影響されやすい 夫婦喧嘩をした夜にネームを描くと影響してでてくることがある