意思についてのメモ

最近ようやく重い腰を上げて、マハトマ・ガンディ関連の書籍を
読み始めた。入門書として選んだのは『ガンディーからの「問い」』。


ガンディーからの<問い> 君は「欲望」を捨てられるか

ガンディーからの<問い> 君は「欲望」を捨てられるか


NHK番組「知るを楽しむ」からの書籍化で、大変わかりやすい。
学生時代に『ヒンド・スワラージ』を一度図書館で手に取ったが
断念した記憶がある。次は正月はこれを読むつもりだ。


真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)

真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)


『ガンディーからの「問い」』で非暴力についての記述が興味深かった。


○ガンディーが説いた非暴力は、「暴力がない状態」などではなく、
 「暴力を超えた正義を行う意思」こそがポイントでした。暴力は
 一種の欲望の発露です。この欲望に打ち克ち、自己をしっかりと
 統御すること、それによって高次の正義にコミットすることこそ
 ガンディーにとっては重要でした。(P52)


意思と行動。このシンプルで奥深い具体にガンディーの凄さを感じる。


同時に読みなおしている『ONE PIECE』にも意思がある。


ルフィの「海賊王の定義」は、世界の海を統治するのではなく、
「世界で最も自由でいたい意思」である。そもそも世界政府の統治や
おじいちゃんの願望から解放され、自由でいたい意思だと、
冥界王レイリーに説明するシーンは感動的だ。


真夜中にガンディーとルフィーが交錯する。


「そうか、2人とも偉大なアナーキスト」なのかも。。。ね。