ビジネス学習は「リバースエンジニアリング」的に。
今週の日経アソシエで書いたことだけれど、
ビジネスにおける学習は「リバースエンジニアリング」
のような手法を活かしたい。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 9/15号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
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リバースエンジニアリング(Reverse engineering)とは、
機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査すること。
これはビジネス学習も同じで、ビジネス書の内容を
自分の身で実験して、解析することで、初めてその
内容の本質を理解できると思う。
身近なところで言うと、例えば、カフェでおいしいメニューに
出会ったとする。これを家で再現しようと思ったとき、どうするか?
いろいろ味見しながら、調理法や素材や調味料を考えたり、
隠し味まで推測するに違いない。そして、それを家で実験してみるはずだ。
実験してうまく行ったら、来客のもてなしに出すかもしれないが、
うまく行かない場合、何が悪かったのかを類推しながら味の調整を行うはずだ。
これと同じ行動をビジネスにも、リスクの少ない形で持ち込むにはどうしたらよいか?
まずは自分の身近なところから、小さく実験してみることである。
そんなことをたとえ話を踏まえて書いてみた。
興味があれば、ご一読を!
この内容は『30過ぎたら利息で暮らせ!』にも描かれている。
こんなかんじだ。
「ははは、君は素直ですね。わかりました。わたしがまだ若かった頃の友達の話をしましょう。昔、営業の友達が中国の兵法で有名な『孫子』を読んでいたんです。わたしはびっくりして『お前、すごいなぁ。何に使うの?』と聞いた。そしたら彼は『合コンに決まっているじゃないか!』って言ったんですね。で、『それだけか?』って聞いたら『それだけだ』というので、わたしはもったいないなぁと思ったんです。」
「なぜですか?」
「だって、中国の兵法を用いて口説きのテクニックを身につけようとした。ここまではすばらしいですよね。でも、一度、その合コンと口説きのテクニックを解析して、それを本業の営業にフィードバックできたらもっとすばらしいと思いませんか?」
「ああ、確かにそうですね。実践知ですしね」
「そう、深田さん、その実践知をリバースする。これがビジネス学習の極意なんですよ」
「なるほど・・・」
「でもね、こればかりはやらなければわかりません。なので、まずは自分をマーケティングしてみる。その過程で、見えてくるもの、考えることがたくさんありますから。とにかく、やってみましょう」
<『30過ぎたら利息で暮らせ!』(講談社BIZ)より抜粋>
- 作者: 原尻淳一
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