おばあちゃんの思い出

数あるドラえもんの作品のなかでも、とりわけ至極の1作といえば
『おばあちゃんの思い出』だ。


物語はこう。


のび太はどうしてもボロボロの熊の人形が捨てられない。
それはおばあちゃんが穴があいても縫ってくれた思い出の熊。
のび太が小学校へ入学する前におばあちゃんは亡くなる。


熊の人形で思い出がいっぱいになったのび太は、タイムマシンで
おばあちゃんに会いに行く決心をする。
過去に戻ると3才ののび太はおばあちゃんにわがままばかり。
死んでしまうおばあちゃんに申し訳なさから反省ののび太
公園で遊んでいたのび太の熊の人形を犬が銜えて逃げてしまう。
追いかけて取り返す小学生ののび太


家に入った小学生ののび太を怪しむ小さなのび太
それをかくまってくれたのは、おばあちゃんだった。
そんなおばあちゃんに自分が小学生ののび太であることを告げると、
「わたしもそうだと思ってましたよ」と言ってくれる。
ワーン(泣)。おばあちゃんはどこまでも懐が深いのだ!


のび太は「わがままばかり言ってごめんなさい」と懺悔する。
それから「のび太のランドセル姿」をみたいという
おばあちゃんの願いを叶える。そのシーンが泣ける。


5才の次女が寝る前に、このドラえもんを読んでいた。
彼女は今日、おじいちゃんとおばあちゃんと鎌倉に遊びに
行っていたのだが、机におきっぱなしで寝てしまった。


何が彼女にこの本を読ませたのだろう・・・。


懐かしくなって、読んだら泣けてきた。
ちょっとだけ、おばあちゃんを思い出す。
僕のおばあちゃんも、のび太のおばあちゃんのように
よくお団子を買ってきてくれたなぁ。


娘たちはおばあちゃんとおじいちゃんの思い出をどういう風に
育むのだろうか・・・。


やさしいおばあちゃんの思い出は
誰の胸にもキラキラした支えなんだね。


おばあちゃん、ありがとう。