死と穢れと千利休の関係
朝、映画『おくりびと』がアカデミー外国映画賞を受賞した
というニュースを聞いて、トイレの中で「死と穢れ」の問題の
ユニバーサル性について考える。
面白かったのは、ほぼ日刊イトイ新聞で
糸井重里さんと中沢新一さんと主演の本木雅弘さんの対談。
ここで納棺について「型」の意味を話している中で、
死に直面し、興奮を抑えるための型の効用について、
「茶道」を絡めながら議論しているのが新鮮だ。
中沢 ぼくも、あの「納棺の儀式」というものが、
ひとつの「作法・技術」として、
あれだけ完成のきわみまでにたっしているとは
この映画を観るまで、知りませんでした。
糸井 あれは‥‥美しいよね。
中沢 本木さんも言ってたけど「お茶」に似てる。
糸井 似てる。アーティスティックというか。
本木 まさに様式美です。
中沢 ま‥‥考えてみれば「お茶」というものも、
もともとは、戦場の武士が、
これから死地へ向かうときの「お作法」として
成立したわけだから。
最近何かと千利休につながるので、不思議でたまらないんですね。
それにしても、この対談は面白い。
是非、ご一読を!