ソフトウェア開発において、アジャイルという言葉が
数年前から流行になっていたらしい。
この言葉。「素早い」とか「機敏な」という意味だが、
ソフトウェア開発では、伝統的でヘビーな方法論より
も変化に対応しやすいライトな方法論を編み出すこと
が目的で研究されている分野らしい。
とにかく、このアジャイルという言葉は、僕が気にし
てたビジネスにおける
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という印象と共に、これはマーケティング・プランニ
ングにも適応しうることだと思っていることを記して
おきたい。
というのも、フィリップ・コトラーがまとめあげた
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で伝統的な方法論は、実は適応しやすい分野としにくい
分野があるのではないかと思っているからなのである。
特に僕がいる音楽分野においては、僕が経験してきた
どの業界よりもスクラップ&ビルドが早く、プロダクト
ライフサイクルも短い。さらにパワーブランドでさえも
生身の人間であるが故に、浮き沈みはスキャンダル1本
で大きくなる。また、1アーティストのリリースは基本
年間シングル2〜3枚。アルバム1枚のペースであるため、
作品のテイストも市場トレンドも動きが大変早いのである。
そこでこういう市場でのプランニングは、伝統的な
方法論ではなく、トレンド適応が早く、しかも顧客と
相互に何ができる、運動性をもたせる等、課題を簡単に
クリアできるライトな方法論が欲されているように思える。
そこでプランニングにおけるアジャイルとは何か、を
ここでは少しだけ深く考えてみることにしようと思う。